2009年6月30日火曜日

B級グルメでまちおこし パンフ

2009年5月23日 観光経済新聞を抜粋編集 

食のまちおこしのメニューに関する特徴や歴史などの情報の整理が出来たら、
次にすべきは情報の発信である。
発信する目的は現地に来てもらうことであり、そ のためにはどこで食べられるかの情報が不可欠だ。

①店名
②住所
③交通
④連絡先
⑤休日
⑥営業時間
⑦代表メニュー名
⑧メニュー写真
⑨メニュー説明
⑩駐車場有無
⑪席数
⑫アルコール有無
⑬創業年
⑭一言コメント――――。

基本的な考え方は、お客様にできるだけ親切に情報を提供すること。
「このくらい分かるだろう」ではなく、「外からのお客様にはわかりにくいのでは」と考え、ていねいな説明が肝要 だ。
まず店舗の情報としては最低でも①~⑨が必要である。


情報発信のポイント

①店内には読み仮名を付ける。読み方が不明なだけで不親切な印象を受ける。
②住所は市町村名から。いきなり町名が書いてあると地元向けと感じられる。
③交通は最寄り駅からの徒歩時間を。車であれば概ねナビでたどり着けるが、公共交通機関利用情報は必要だ。バス利用情報はさらに親切だが、マップやパンフなら必須のレベルではない。
④連絡先は市外局番から。お店に電話するとき、携帯では必ず市外局番が必要。略しては不親切になる。
⑤休日は不定休でも目安を明記。月1~2回程度とかほとんどなしであればそれを書くのが親切だ。
⑥営業時間は通し営業か、休憩があるかを明記すべき。省略してはいけない。
⑦代表メニュー名は価格を明記。余裕があればその他お勧めメニューを。
⑧メニュー写真は必須。店舗写真のみ載せるパンフをたまに見るが、食べに行きたい店の選択に、店舗写真のみのパンフは無価値。
⑨メニュー説明はこだわりや味の特徴などをできるだけ客観的に。可能なら麺類なら太さ細さ、味の濃淡、その他脂の多少などグラフ化して位置の目安をわかりやすくできると良い。
⑩以降はスペースがあれば記載。細かすぎ・瑣末と感じる方もあろうが、お客様に対しどれだけ具体的に意識できるかが万事に通じるもっとも重要なことなのだ。

(俵愼一 愛Bリーグ事務局長、日本食べある記主宰)