2010年1月30日土曜日

JTB交流文化賞、最優秀賞は遅筆堂文庫

JTB交流文化賞、最優秀賞は遅筆堂文庫
2010年1月30日 観光経済新聞を抜粋編集

 JTBはこのほど、地域固有の魅力を創出し、地域活性化に長年取り組んでいる組織を対象にした「第5回JTB交流文化賞」を決定した。最優秀賞は遅筆堂文庫生活者大学校(山形県東置賜郡川西町)の「小さな町に大きな図書館ができてから……演劇の町、交流の町になりました。さらに姉妹館ができました」。

 同校が、作家・井上ひさしの生誕した川西町で、氏が寄贈してきた21万冊の蔵書を置く図書館「遅筆堂文庫」や、「こまつ座」の演劇を20年以上継続するとともに、農場や地場の産業の活性化に貢献している点を評価した。

 優秀賞は、田辺市熊野ツーリズムビューロー(和歌山県田辺市)の「世界に向けた田辺の挑戦~外国人に優しいまちづくり~持続可能な世界標準の観光地をめざして」とワックジャパン(京都府京都市)の「外国人旅行者に京都から日本の魅力を発信」の2作品。

 一方、地域の文化や人々との交流を体験記に描いた一般旅行者を対象にした「交流文化体験賞」は、最優秀賞が新井光氏の『私の韓国人擬似体験記』。優秀賞が高橋史郎氏の『北の果てに続く道』、久保智子氏の『ペッチョリ滞在記』の2作品。

 交流文化賞に48作品、体験賞には167作品の応募があった。

2010年1月23日土曜日

溝畑観光庁長官、「オール日本で観光立国」強調

溝畑観光庁長官、「オール日本で観光立国」強調
2010年1月16日 観光経済新聞を抜粋編集

 観光庁の新長官にサッカー・クラブチーム「大分トリニータ」の運営会社の前社長、溝畑宏氏が4日付で就任した。訪日外国人3千万人という新目標の設定、観光予算の倍増など、観光政策が新たな段階を迎える中、溝畑長官は、地域や国民を主役とした「オールジャパン」の推進態勢づくりを進め、各施策を「スピーディー」に実行に移すのが使命だと強調した。

 溝畑長官は4日、専門紙向けの記者会見で、「政府の成長戦略に掲げられたように、観光を日本の元気、再生のエネルギー、エンジンにしたい。それには行政、民間の垣根を越え、国民1人ひとり、地域が主体のオールジャパンの態勢が必要だ」と述べた。2年間の任期中で外客1千万人を実現することを目標に掲げたほか、国内観光についても「発展の余地はまだまだある」として地域の活性化に取り組んでいく意欲を示した。

 旧自治省の出身だが、民間での経営手腕を買われての就任。観光庁の運営姿勢では、「プレイングマネージャー(選手兼監督)の気持ちで職員とともに取り組む。ネットワーク、フットワーク、スピード感、現場主義を大事にしたい」

 取り組むべき課題には、政府の観光立国推進本部の検討テーマに沿って、(1)訪日外国人3千万人の実現に向けた施策の推進(2)省庁連携による施策の推進(3)休暇の分散化などを通じた国内観光の活性化──を挙げた。特に外客誘致では、中国をはじめとするアジアからの誘客拡大を重視した。

溝畑 宏氏(みぞはた・ひろし)
85年に旧自治省入り、北海道庁、大分県に出向した経験を持つ。大分ではサッカーのクラブチーム「大分トリニータ」の創設に携わり、2000年4月に大分フットボールクラブ取締役ゼネラルマネージャー、04年8月に社長。日韓共催の02年サッカー・ワールドカップの組織委員会実行委員も務めた。チームは 03年にJリーグの1部リーグに昇格、08年にはナビスコ杯に優勝するなど躍進した。しかし、運営会社の経営悪化で09年12月に社長を辞任。東京大学法学部卒。京都府出身。49歳。

2010年1月15日金曜日

観光庁、休暇取得の分散化実験

観光庁、休暇取得の分散化実験
2010/01/07 16:50 共同通信を抜粋編集

 観光庁は、自治体ごとに小中学校や企業が休暇をずらして取る実験を2010年度から行うことを決めた。夏休みなど長期の休暇をほかの自治体と違う時期にすることで、道路の渋滞や観光地の混雑の緩和にどれだけ役立つかなどを検証するのが狙い。

 休暇取得の分散化は、国内旅行を振興するため政府の成長戦略の基本方針にも検討が盛り込まれた。

 実証実験では、参加自治体の教育委員会や商工会議所と協力し、小中学校の夏休みを短くする代わりに秋休みを長く設定、子どもと一緒に休めるように地元企業にも秋休みを設けることなどを要請する。

2010年1月12日火曜日

溝畑宏・観光庁新長官が抱負

溝畑宏・観光庁新長官が抱負
2010-01-05 Hatena::Diary

大都市圏に来ることから、まず同圏の受け入れ態勢の充実を

観光資源のブランド化を

中国人向けの個人観光ビザ(査証)の発行条件の緩和を

2010年1月10日日曜日

平城遷都1300年祭

平城遷都1300年祭公式ページ
平城遷都1300年記念事業

奈良では2010年1年間を通してさまざまなイベントが予定されている。
メインとなるのは「平城遷都祭2010」で、毎年実施されている「平城遷都祭」を10年は特別展開として開催。
市民やゆかりの地域などの参加による天平行列、
平城宮跡内各所における天平舞台の展開、
大和の食や特産品の紹介、
古代を体感できる体験イベントなどを展開する。

開催時期は10年4月24日~5月9日、8月20~27日。

大極殿正殿も再建され、正殿前庭、交流広場、東院庭園広場、朱雀門北広場など平城宮跡内の各所で「万葉」などをテーマに、花と緑の「春風讃華」と題した空間演出も行われるほか、数多くのイベントが1年を通じて予定されている。マスコットキャラクターは「せんとくん」。

2010年1月2日土曜日

観光庁長官に溝畑宏氏 Jリーグ大分の前社長

観光庁長官に溝畑宏氏 Jリーグ大分の前社長
2009年12月25日 毎日新聞を抜粋編集

 前原誠司国土交通相は、本保芳明観光庁長官(60)が1月4日退任し、後任にサッカーJ1「大分トリニータ」の前社長、溝畑宏氏(49)が同日付で就任する人事を25日、発表した。

 溝畑氏は旧自治省出身で大分県に出向後、04年に大分トリニータ社長に就任。チームの創成期から運営にかかわっていたが、来季のJ2降格が決まり、経営危機も露呈し今月12日に引責辞任した。

 前原国交相は観光分野を成長戦略の柱と位置づけている。溝畑氏が大分をJ1チームに育てた経営手腕を観光振興に生かすことを期待しているとみられる。本保氏は08年10月に発足した観光庁の初代長官に就任。旧日本郵政公社の理事を務めたことから民間的手法が期待されたが、金融危機による世界不況で訪日外国人旅行者数が大幅に落ち込むなど、十分な実績を上げられなかった。

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 ◇溝畑宏氏(みぞはた・ひろし)

 東大法卒、85年旧自治省。90年大分県出向。企画文化部長などを経て04年大分フットボールクラブ社長。09年12月12日退職。京都市出身。