2008年3月29日 紀伊民報を抜粋編集
外国人観光客に親切なまちにしようと、和歌山県田辺市の観光PRをする民間団体「田辺市熊野ツーリズムビューロー」は26日、市内を走るバス会社の社員を対象に英語表記の研修会を開いた。実際にJR紀伊田辺駅前を歩き、駅を出てからバスに乗るまで、どんな表記や情報が不足しているか外国人の目線で確認した。
参加者は外国人になったつもりで駅をスタート。駅構内の床には、矢印と「BUS」の表示があるが、一歩外に出ると英語表記がなく、バス停が分かりにくいことに気付いた。バス停や案内所でも英語やローマ字表記はほとんどなかった。
参加者の一人は「これまでにも、英語表記がなく、乗務員も外国語が話せないため対応に困ったことがある。研修では、自分たちでは気付かなかった面も分かった。できるところから改善していきたい」と話した。