09/05/30 埼玉ビジネスネットワークを抜粋編集
ビジネスチャンスの創出を目指す異業種交流会「埼玉ビジネスネットワーク」(埼玉新聞社主催)の第四回セミナーが開かれ、俳優の愛川欽也さんと、さいたま市都市局の渋谷勉局長が、魅力ある町づくりと地域活性化について語った。
愛川さんは、毎週さまざまな街にスポットを当てて紹介するテレビ番組「出没!アド街ック天国」の司会を十三年間務めてきた。「最初は銀座や代官山など、街自体にブランドやパワーがあるところから始めた。今では番組自体がブランドになり、誰も知らない街でもやっていけるようになった」という。
誰もが知っている大都市から名も知れぬ小さな町に至るまで、多くの地域とかかわってきた経験を踏まえ、元気のある町の共通点は、安くておいしい「B級グルメ」があると強調する。
「香川県の讃岐うどん、静岡県富士宮市のソース焼きそば。B級グルメで活性化した町は全国でたくさんある。町おこしをするなら、やっぱり食い物。一番人の心に訴えやすいからネ。できれば飽きない炭水化物がいい」
埼玉県立浦和高校出身でさいたま市とも馴染みが深い。「食べ物で町おこしをするなら、最低十店くらいが競争しながらやっていかないと。三年かければ名物になる。例えば団子でもいい。さいたま市だったら“さいだん”とかね。誰かやってみない?」。軽快なトークで、会場からは終始笑いが起こった。