2009年10月30日金曜日

訪日個人旅行者不満のトップは「外国語標識」の不足

訪日個人旅行者不満のトップは「外国語標識」の不足
平成21年10月29日

日本政府観光局(JNTO)の外国人向け総合観光案内所ツーリスト・インフォメーション・センター(TIC)では、今年1月から7月にかけてTIC を利用する外国人旅行者を対象に日本到着時やTICを訪れるまでに感じた不便・不満についてアンケート調査を実施した。その結果、TIC利用者のうち、不便・不満を感じたとする456人から回答を得ることができ、次の事項が日本旅行中に不便・不満として感じた上位に挙げられた。

(1)標識(案内板、道路標識、地図)での外国語表示の不足 (170件、37.3%)
(2)観光案内所の場所の不便さ (同 132件、28.9%)
(3)外国語(特に英語)の通じにくさ (同 91件、20.0%)
(4)クレジットカード利用可能なATMの不足等 (同 81件、17.8%)
(5)交通機関利用の煩雑さ (同 70件、15.4%)
(6)市中のゴミ箱やベンチの不足 (同 64件、14.0%)
 
これらの調査結果から、外国人個人旅行者にとって、日本が不便なく安心・快適に公共交通機関を利用して一人旅できるための課題が明らかになった。JNTO では、訪日した外国人旅行者に再度訪問したい、友人にも薦めたいと思ってもらえるような、個人旅行者受入環境の整備が訪日外国人観光客増加に必要であると考えていることから、今回の調査結果が各方面の関係者の外国人旅行者受入態勢改善に役立つことを期待している。

注)訪日観光客の国籍別内訳は、概ねアジアからが7割、欧米豪などからが3割であるが、TICを訪れる旅行者は欧米豪からの個人旅行者が圧倒的に多い。そのため、今回の調査回答者の9割弱を欧米豪が占めている。