2008年1月19日土曜日

観光圏整備で滞在型目指す:国交省、法案提出

2008年1月18日 共同

 国土交通省は18日、魅力ある観光地づくりのため、圏域を設けて整備する「観光圏整備法案」をまとめた。旅館やホテルがある地域を核に、自然や名 所などの観光資源のある近接の複数エリアを一体で「観光圏」として整備し、国内外の訪問客が2泊以上滞在する観光の促進を図る。今国会に提出する。

  観光圏整備に当たり、圏内の自治体、観光・商工業者や住民らが参加する協議会を設立。観光客が域内の旅行を楽しむため「宿泊」「観光資源」「交通移動」 「案内・情報提供」の4分野での事業をまとめた「観光圏整備実施計画」を策定する。国の認定を受ければ計画の事業費の4割の補助が受けられる。

 整備計画では旅館やホテルが集中する地域を「滞在促進地区」とし、宿泊施設の外観を統一したり、宿泊施設以外の地元飲食店などで夕食を取る「泊食分離」を進めるなど、連泊で楽しめる魅力づくりを進める。