2008年1月22日火曜日

JTB交流文化賞、最優秀賞に別府オンパク  

2008年1月19日 観光経済新聞

JTBが地域固有の魅力を創出し、活性化に取り組んでいる組織、団体の事業を表彰する第3回「交流文化賞」で、最優秀賞にハットウ・オンパク(大分県別 府市)の「『ハットウ・オンパク』を通じた地域資源開発と町づくり」が決定した。優秀賞には、体験観光ネットワーク松浦党(長崎県松浦市)と松浦体験型旅 行協議会(同)の「松浦党の里ほんなもん体験」と、岐阜県高山市の「ゆくたび感動 国際観光都市『飛騨高山』」を選んだ。

  温泉博覧会を略したオンパクは、温泉と健康をテーマに長期滞在地を形成し街づくりに資するイベントとして、01年からこれまで7年間に12回を開催。選考 では、「別府から生まれた別府八湯温泉泊覧会が地域住民、事業者、大学、行政などを巻き込み地域振興のスキームづくりとして全国へ広がっている」と高く評 価された。

 松浦党の里ほんなもん体験は、「農林漁業、自然やアウトドアなど多彩な体験メニュー、最大で1日2千人の民泊受入体制とそれを支える人と官民協同のバッ クアップ」が認められた。主催の2団体は昨年、農林水産省などによる都市と農山漁村の共生・対流表彰事業、第4回「オーライ!ニッポン大賞」のグランプリ も受賞している。

  飛騨高山は、「安心して街歩きができる環境作りや四季の特色が多くの外国人の来訪を実現し、またその心は新たなユニバーサルデザインへの挑戦につながっている」点が評価された。

  地域の文化や人々との交流を描いた一般旅行者による体験記を対象にした「交流文化体験賞」では、山崎良弘氏の「北スペイン・信州そば紀行」が最優秀賞、神保伸子氏の「悠久の風が吹く・石見銀山遺跡」と後藤桂子氏の「カナダで百人一首」が優秀賞に。

  交流文化賞に38作品、交流文化体験賞に117作品の応募があった。