観光庁長官に溝畑宏氏 Jリーグ大分の前社長
2009年12月25日 毎日新聞を抜粋編集
前原誠司国土交通相は、本保芳明観光庁長官(60)が1月4日退任し、後任にサッカーJ1「大分トリニータ」の前社長、溝畑宏氏(49)が同日付で就任する人事を25日、発表した。
溝畑氏は旧自治省出身で大分県に出向後、04年に大分トリニータ社長に就任。チームの創成期から運営にかかわっていたが、来季のJ2降格が決まり、経営危機も露呈し今月12日に引責辞任した。
前原国交相は観光分野を成長戦略の柱と位置づけている。溝畑氏が大分をJ1チームに育てた経営手腕を観光振興に生かすことを期待しているとみられる。本保氏は08年10月に発足した観光庁の初代長官に就任。旧日本郵政公社の理事を務めたことから民間的手法が期待されたが、金融危機による世界不況で訪日外国人旅行者数が大幅に落ち込むなど、十分な実績を上げられなかった。
==============
◇溝畑宏氏(みぞはた・ひろし)
東大法卒、85年旧自治省。90年大分県出向。企画文化部長などを経て04年大分フットボールクラブ社長。09年12月12日退職。京都市出身。